ここでは前回の記事に引き続き、渡航前にやっておきべき公的手続きについてご案内します。
前回は重要な手続きのうち①住民票(海外転出届) ②国民健康保険 についてご案内しました。

前回記事>>渡航前にやっておく手続きって?

ここでは③国民年金 ④マイナンバー についてご案内したいと思います。

1、国民年金

国民年金については1.任意加入 2.「海外転出」を理由にカラ期間とする 3.保険料の納付免除/猶予 扱いにしてもらう の3つの選択肢があります。それぞれについて詳細をみてみましょう。

任意加入

海外転出を理由に住民票を抜いても、任意加入で国民年金に加入し続けることが可能です。この場合、保険料は渡航前と変わらず継続して支払います。メリットは、受給年齢に達した際に、受給額が満額支給されることです。

「海外転出」を理由にカラ期間とする

カラ期間とは「年金加入期間としてカウントされるが、将来の補償額がその分だけ減算される期間」の事です。

つまり、カラ期間は年金受給資格に必要な加入期間である25年のカウントには含まれますが、受給年齢に達した際に支給される受給額は満額ではなく、カラ期間の分だけ減額された額が支給されることとなります。

カラ期間の間は、年金の保険料を支払う必要はありませんが、保険料を払わなくていいかわりに、年金の総支給額が少なくなる、また、期間中にケガや病気で障害や死亡といった不慮の事態が発生した場合、障害年金や遺族年金を受け取ることができないというデメリットもありますので、一概にこの方法がいいとは言えません…。

ご家族とよく話し合って決めてください。

保険料の納付免除/猶予 扱いにしてもらう

ある条件を満たしている場合、海外転出中の国民年金の保険料の支払いを免除/または猶予してもらえることがあります。

保険料免除・納付猶予を受けた期間中でも、ケガや病気で障害や死亡といった不慮の事態が発生した場合は障害年金や遺族年金を受け取ることができるという点では、カラ期間とするよりもメリットは大きいといえます。

詳しくはお住いの市区町村の担当者にご確認ください。

2、マイナンバー

海外居住者にはマイナンバーが付与されないと言われていますが、それでは一時的に海外に滞在する人はどうすればいいのでしょうか。

この点について、内閣官房マイナンバーカードに関する質問では以下のように答えられています。

個人番号カード・通知カードどちらも返納が必要です。ただし、国外転出後に個人番号カード・通知カードは失効しますが、当該カードを返納した者がマイナンバーを把握する手段を確保するため、当該カードの返納を受けた市町村長は、国外への転出により返納を受けた旨を表示し、当該カードを返納した者に還付します。」%e3%83%9e%e3%82%a4%e3%83%8a%e3%83%b3%e3%83%90%e3%83%bc

つまり、返納を受けた市区町村は、カードに「国外転出の為失効」というような内容の記載をし、失効したカードを再び本人に返す、という手続きになります。

帰国後にカードの再発行(失効したカードを再び有効にする手続き)をスムーズにするためにも、失効したカードは大事に保管しておきましょう。

3、おわりに

いかがでしたか?

上記のような手続きは煩雑で分かりにくく嫌煙してしまいがちですが、一つの手間と調査をしっかりすることで帰国後の生活が左右されるほど重要なものです。
少しでも参考になれば幸いです。

各手続きの詳細については、お住いの市区町村に直接お問い合わせください。